エアコン異臭の原因は室内機内部のカビ。自分でできる掃除で抑制!

エアコン設置後、数ヶ月〜数年で「あれ、なんか臭い」と感じることがあるかもしれません。今現在悩んでいる方もいると思います

その異臭の原因は室内機全体に繁殖したカビが原因です

エアコン内部はカビが発生する条件が揃う場所です。水(湿度)、温度、ホコリ、この3点が揃うとカビは一気に繁殖します。繁殖するのは夏〜秋(冷房を使わなくなった時)がほとんどで一番使うときにカビが生えやすいので適切なメンテナンスが必要です。

カビが発生する理由

  • 長い間、フィルターを掃除していない。
  • 部屋の中が汚い。
  • ペットを飼っている。
  • エアコン設置状況的に水が流れにくい、風通しが悪いところにエアコンが設置されている

自分でできるフィルター掃除方法

上記にあげたカビが発生する理由の中で、自分で対処できることはフィルター掃除、部屋の掃除です。
部屋の掃除方法は人によって違うので、フィルター掃除について教えます。

フィルターにホコリが付着したままエアコンを使用すると空気がそのホコリを経由しエアコン内部、室内へとまわるため、余計にカビが発生しやすくなるので早急に対処しましょう。

ホコリが付着したエアコンフィルター

近年は自動掃除機能搭載エアコンも人気があり、購入する方も多いですが誤解している方も多いです。自動掃除機能搭載エアコンでも自分で掃除しなくてはいけません!!

自動掃除機能ですべてのホコリが取り除かれることはなく、その残りが徐々に蓄積していくと悲惨な状態になります。また、掃除機能搭載エアコンは取ったホコリを、@排気ホースで外に排出(一部残留)、Aダストボックスに溜める のどちらかで処理します。つまり、どこかにホコリが塊で残っているからこそ定期的なメンテナンスが必要です。

ホコリが溜まる排気ホース

各メーカー、各機種自動掃除機能搭載エアコンのフィルターの取り外し方は異なります。ここではレギュラータイプエアコンのフィルター掃除について説明します。

< エアフィルターの掃除の仕方 >

  1. エアコンの電源プラグをコンセントから抜く。
  2. 室内機全面パネルを開き、パネルが止まるところまで持ち上げる。
  3. フィルター2枚を手前に引きながら取り外す(簡単)。
    エアフィルターの取り外し方法
  4. ホコリ汚れがひどいようなら掃除機で吸い取る。
  5. 細かいゴミをとるために水で洗い流す。このときフィルター裏面から水をかけること。必要であれば歯ブラシなどを使用。
    エアフィルターの水洗い方法
  6. しっかり水を切り、乾かしてからもとに戻す。
    エアフィルターを乾かす

上記フィルター掃除方法をお伝えしましたが、冷却フィン(熱交換するアルミ部分)やルーバー(風向調整の羽)を掃除したい方もいると思います。そこまで気になるようであればプロの業者への依頼も検討した方がい良いと思いますが、「そこまでではない」「金銭的に・・・」という方は、市販のエアコン掃除専用スプレーを試してみてはいかがでしょうか?

市販の洗浄スプレーは洗い流さないものが主流ですが、そのようなスプレー洗浄をしたことによりエアコンに不具合が出るケースも確認されているのでご注意ください。

具体的には、「冷却フィンに錆が出た」「新たなニオイが発生した」などです。また、エアコンの汚れ具合によっては洗浄しきれないこともあります。そのような心配要因を気にされる方はプロのクリーニング業者に依頼した方が良いです。

エアコンクリーニング業者に依頼したい場合

  • 「汚れが思ったほどひどい・・・」
  • 「中から綺麗にしてもらいたい!」
  • 「ニオイがずっと気になっている」

などの場合にはプロのクリーニング業者に頼みましょう。使用環境にもよりますがほとんどの場合、プロのクリーニングは毎年行う必要はなく、3〜5年に一度で十分だと思います。現在、設置してからそれくらい経過している場合には検討しましょう。

自動掃除機能搭載のエアコンクリーニング費用は高い

家電量販店でおすすめされたり、なんか良さそうだからとフィルター自動掃除機能搭載エアコンを設置してる方も多いと思います。

しかし前述の通り、そのような機能があっても掃除、クリーニングは必要です(機能を過信しないでください)。

構造がシンプルのレギュラーエアコンに対し、構造が複雑な自動掃除機能搭載エアコン。クリーニング料金は異なります。

  • レギュラーエアコン壁掛けクリーニング相場 8,000円〜12,000円
  • 自動掃除機能搭載エアコン壁掛けクリーニング 相場+5,000円〜8,000円

上記費用は壁にかけたまま洗浄する場合の料金です。エアコンを取り外し→完全分解洗浄→取り付けでのクリーニングはより綺麗になりますが、取り外しと取り付け工賃が別途必要になるため費用はかさみます。

完全分解洗浄を希望の場合には移設、引越しのときがおすすめです。エアコン移設と同時に行うことで実質クリーニングの際の取り外し、取り付け工事費を節約できます。

移設時に完全分解クリーニングを希望なら、取り外し工事〜クリーニング〜取り付け工事をすべて一貫して依頼できる業者を探しましょう。設置後のエアコンに不具合が発生した場合に解決を早くするためです。

まとめ

  • エアコン内部はカビが繁殖しやすいため定期的なメンテナンスが必要。
  • 自分でできる掃除はフィルター掃除、専用洗浄スプレーを使用した掃除。
  • 汚れ、カビが酷い場合はプロのエアコンクリーニング業者に依頼する。
  • レギュラーエアコン壁掛けクリーニング相場は8,000円〜12,000円
  • 自動掃除機能搭載エアコンの場合はレギュラーエアコンに比べクリーニング費用が割高。
  • 引越し、移設時に完全分解クリーニングを行うと実質コストが安く済む。

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