エアコンの取り外し費用や取り外し方法について現役の職人が教えます。今まではエアコン取り外し工事は業者に依頼するのが普通でしたが、最近では「エアコン取り外してみた」系の動画も多くアップされ、DIYレベルでエアコン取り外しを行う一般の方も増えたように思います。

資格なし、工具少なめ、比較的容易にできる、という点もDIY好きの人がエアコン取り外し作業に手を出しやすい理由なのかもしれません。しかし、そのような経験・知識の乏しい素人は適切にエアコンを取り外せるかというとそうではないように思います(「適切に」とは再取り付けの際に全く問題が無いレベル)。

現に著者もお客様(素人)が取り外したエアコンの取り付けに伺った際に、適切に取り外されておらず、修理費用や部材費用を請求せざるを得ないことも少なくありません。取り外し費用を節約するつもりが、逆にお金がかかってしまうこともあります。

ここでは、「これからエアコンを取り外し工事が必要な人」向けにエアコンの取り外し工事全般について解説します。なお、取り外し方法についても解説しますがあくまで工事手順としての紹介です。知識・経験の無い一般の方ご自身での作業は推奨していません。

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1.エアコンの取り外し工事を依頼する

「エアコン取り外しってどこに頼めばいいの?」「どれくらいお金かかるの?」と知らない人も多いですが、知っているだけで損せずに済むこともあります。

1.1 5つの依頼先

家電量販店
一番身近な依頼先かもしれません。しかし、エアコン取り外しだけの工事は受けていなかったり、受けていても相場の倍近い金額になることが多いです。「取り外し工事だけ」依頼の場合にはオススメしません。
引越し会社
ほとんどの引越し会社はエアコン工事(移設、取り外し)は下請けのエアコン工事業者へ委託します。引越し時の忙しい時に業者手配などの手間が省けるメリットがあります。しかし、引越し会社が仲介するため相場よりも比較的高めで設定されていることが多いです。
町の電気屋さん
町の電気屋さん(家電を売っているお店)でも依頼できます。しかし、お店によっては「取り外しだけ」の工事は断っていたり、金額が不明瞭だったりすることがあります。馴染みの電気屋で安心して工事を任せられる点でメリットがあります。
全国対応の会社
ネットで検索してすぐに見つかるような全国対応を謳うサイトから申し込みができます。作業にくるのはその地域で仕事を請け負っている個人業者、小規模会社の人です。訪問時間が当日にならないとわからない場合もあり、引越しなどの時間が無い際には注意する必要があります。
個人業者、小規模会社
ホームページを持っている個人業者や小規模業者では、そのホームページから直接工事を申し込むことができます。仲介業者がいないため、価格も相場(またはそれ以下)程度で依頼できるケースが多いでのでおすすめです。「エアコン取り外し ◯◯(地名)」で検索して探すことができます・

上記どの業者に依頼しても基本的な取り外し作業は変わりません。そのため、費用面で考えると個人業者、小規模会社に依頼するのがおすすめです。

取り外し費用の相場

取り外し工事だけ依頼した場合の相場は4,000円〜6,000円です。この価格は標準設置されているエアコンの取り外しの場合で、室外機が屋根の上などの特殊設置されている場合にはこれに追加費用が必要となります。また、業者によっては「出張料」が別にかかることもあるので、なるべくならお住いの近くの工事業者に依頼した方が良いケースもあります。

通常のエアコン取り外しを依頼した場合の作業内容は以下の通りです、

  • 冷媒ガスの回収(ポンプダウン)作業
  • 配管の取り外し
  • 室内機、室外機の取り外し
  • 壁の配管貫通穴のパテ埋め処理(専用キャップは有料)

エアコンの梱包や運搬までは含まれている場合はほとんどありません。それらを希望の場合は問合せ時に別途依頼する必要があります。

※注意:処分回収の業者では、通常(再取り付け前提)の取り外し工事は行わないこともあるようなので間違えて依頼しないようにしましょう。

エアコン取り外し方法の解説

基本的なエアコン取り外し作業方法、手順を紹介します。

取り付け工事と違い、エアコン取り外しには特別な資格は必要ありませんし、必要な道具も少なくホームセンターや100円均一で揃えることができるので、比較的(取り付けと比べた場合)容易にできます。

しかし、前述の通り、エアコン取り付けの技術・知識が無い方の取り外し作業はおやめください。エアコンはただ取り外せばいい、という訳ではなく、取り付け時のことを考慮して作業する必要があります。そのため、 適切に取り外すことができないと再取り付け時に修理費用がかかる、最悪取り付けできないという問題が出ることもあります。素人取り外しエアコンは問題が潜んでいるケースが多く、そのようなエアコンの取り付け工事は引き受けてくれる業者も限られてしまいます。

失敗例を見る

※当サイト内で紹介しているのは基本的な手順であり、すべてのエアコンの設置状況を網羅したものではありません。

※エアコン取り外しにおいて発生した事故、損傷等の責任は負えませんので自己責任にてお願いします。

youtubeのエアコン工事チャンネルをみる

1.エアコン取り外しに必要な道具

エアコン取外しに必要な道具の用意

  • ニッパ(基本的に使わないが、念のため)
  • モンキーレンチ(配管のナットを外すのに必要)
  • 電動ドライバー(ビスを取り外すのに必要)
  • カッター(テープ等を切る)
  • 六角レンチ(4mと5m)(ポンプダウン時に必要)
  • ビニールテープ(配管をまとめたり、配管の養生に必要)
  • 養生用マット(部屋に傷がつかないように)
  • 脚立、梯子(安全に高所作業するために)
  • ゴミ袋

上記道具は最低限必要なものです。室内機および室外機の設置状況により必要な道具が増える場合もあります。

※あれば便利な道具

  • ネジザウルス(ネジ山が潰れドライバーで外せないネジ類を外す工具)
  • マウスキーパー(配管が左だしで室内機裏接続されている時にエアコンを浮かすことができる)
  • ピッキングツール(三菱電機エアコンおよびその他メーカーの一部機種の室内機取り外し時に使用)

2.部屋の養生

部屋の養生

室内床に傷がついたり、室内機取り外しの際に水が漏れてきたりすることがあります。なるべく厚手のマットや毛布で養生しましょう。

3.冷房運転を行う

強制冷房運転の方法

ポンプダウン(室外機へのガス回収)のため、冷房運転を行います。夏はリモコンの設定温度を一番低く、冬場はエアコン本体のスイッチで強制的に冷房をかけます(強制冷房)。

強制冷房の方法は各メーカー異なりますが、基本的にはエアコン本体の自動または応急運転ボタンの長押し。室内機全面パネルを開けた右側または室外機の側面にその方法が書いてあることが多いです。

強制冷房運転はリモコンのボタンや設定とエアコン本体のボタンを併用する場合もあるので必ずリモコンは用意しておきましょう。特に古い機種では必要な場合が多いです。

4.室外機のカバーを外す

室外機のカバーを外す

室外機が動き、冷房運転になっていることが確認できたら、室外機側面カバーを取り外します。そこには配管接続部分あるので、モンキーで配管接続部分の横のキャップ(2つ)を取ります。

5.ポンプダウン(ガスの回収)を行う

六角レンチで室外機の弁を閉める

細い配管(2分配管)が接続されている方(高圧側)に六角レンチを差込、時計回りに回します。これで弁が閉まり、ガスが送られる経路が遮断されます。

その約2分後(マニホールド使用時は気圧が0になったら)、太い配管(3分配管)の方へ六角を差込、同様に時計回りに回します。(これで室外機にガスがすべて回収されたはずです。配管の長さや状況によりポンプダウン時間は変わります。)

エアコンの運転を停止させ、ルーバーが閉じ、ファンが停止したら電源プラグをコンセントから抜きます。

※もし冷房運転中に配管接続部に霜がついて白くなっているようであればガス不足です。ある程度不足すると霜さえもつかなくなります。

6.配管と電線を室外機から取り外す

モンキーを2つ使用し室外機から配管を外す

配管のナットを緩めるには2つのモンキーレンチを使用します。細い方(2分配管)の配管から取り外します。2分配管が無事外れたら太い方(3分)も同様に外します。相当な力が必要なことがあります。無理に力を入れると怪我やエアコンの損傷につながるので慎重に行います。

配管接続部はゴミが入らいないように養生しておきましょう。直接巻くと接続部に付着するので粘着性のあるテープ使用時は、粘着性のないテープなどで処理した上から使用しましょう。

養生しなかったり、養生が不足するとゴミが混入することがあり、再度取り付けた際の(早期)故障につながる可能性があります。

7.室内機側の配管を取り外す

室内機側接続の配管を外す

室内機側の配管接続部は表に出ている場合と、エアコン裏に隠れている場合があります。隠れている(配管が左側から出ている)場合、慣れていない人は取り外しに失敗する可能性もあります。詳しくは取り外し失敗例を参考にしてください。

室外機のときと同様、室内側の配管のナットもモンキーで緩め外します。稀に室内側配管がつながったまま室内機を取り外している方がいますが、配管の折れ等の損傷の原因となりますのでおやめください。

8.室内機を取り外す

室内機を壁から下ろす

配管が外れたら、いよいよ室内機を壁から下ろします。

室内機は機種により多少外し方が異なりますが、下端の2か所を親指で押す(または下に引く)ことでフックが外れ、上に持ち上げながら外すことができます(メーカー・機種・設置状況によりコツが必要)

室内機を外すと据付板が壁に固定されているのがわかるので、そのビスを電動ドライバーで抜き据付板も取り外します。据付板を留めているビスのネジ山が潰れていたり、DIYレベルの力の弱い電動ドライバーではビスが取り外せないことがあります。そのような時には「ネジザウルス」という工具がおすすめです。

9.配管貫通穴のパテ埋めとまとめ

配管穴の処理で取り外し工事完了

エアコンを取り外した後の壁の穴(スリーブ、配管貫通穴)は専用のキャップをするか、粘土(パテ)で塞ぎます。パテはホームセンターでもネットでも100円前後で購入できます。

最後に室内機、配管、室外機をまとめてエアコン取り外し作業は完了です。

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