1.エアコンから水が漏れてくる原因
1.1 室内機が配管貫通穴位置と逆方向に傾いている
通常エアコンを設置する時は水平または配管貫通穴側に数ミリ傾けて取り付けます。しかし、工事ミスや何らかの原因で配管貫通穴方向とは逆向きにエアコンが取り付けられ、水漏れを起こすことがあります。
たまにエアコンではなく天井が傾いている現場もあるので必ずしもエアコンの傾きが原因とお言う訳ではないことに注意してください。
【対処方法】
- 取付業者に連絡し直してもらう。
- 一時的に壁とエアコンの間に挟みモノして勾配を直す。
1.2 室内機より上に室外機が設置されている
室外機を屋上設置している場合に室内側で水漏れが起こることがあります。
室外機が屋上設置の場合、水漏れの原因の多くが雨です。屋外配管が適切に(Uの字で)取り回しされていないと雨が配管を伝わって外から中に入ってくることがあります。
【対処方法】
- 取付業者に連絡し直してもらう。
- 配管貫通穴部分をコーキングで固める。
1.3 ドレンホースの詰まり
エアコン設置後数年後に水漏れを起こす場合の多くの原因はドレンホース内のゴミの詰まりです。
詰まりは専用のポンプ(サンクションポンプ)を使用することで解消できます。それでも解消されない時はドレンパンの中で詰まりが起きている可能性が高く、エアコンの分解クリーニングが必要となります。
【対処方法】
- ドレン詰まり解消ポンプを使用する。
- ドレンホースの末端から思いっきり息を吹く(吸う)。
- ドレンホースを交換する。
- エアコン分解クリーニングをする
1.4 ドレンホース(配管)が途中であがっている
取付ミスによりドレンホースが排水経路の途中で上がっている場合があります(写真参照)。
また、業者は適切に施工したにもかかわらず、後にお客さんが何かしらの都合で室外機の位置をズラしたり、ドレンホースを延長したりすることにより排水がうまく行われなくなることもあります。
【対処方法】
- 設置業者に連絡する。
- ドレンホースが全部下方向きになっているか確認する。
1.5 虫がホース内に
ゴミではなく、虫が詰まることがあります。特にコガネムシが多いようです。
【対処方法】
- ドレンホースを交換し虫よけガードをつける
1.6 エアカットバルブの詰まり
ドレンホースにエアカットバルブが装着されている場合にはそのエアカットバルブにゴミ、ヘドロが蓄積されていることが多くあるので確認してください。
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1.7 屋外パテの劣化
屋外の配管出口を確認してください。配管と配管貫通穴の隙間を埋めているパテ(粘土)が劣化し剥がれかけ(剥がれている)、雨水が侵入している可能性があります。基本的には取り付け業者の作業ミスではなく、パテの経年劣化が原因なのでよっぽど危険な場所でない限りは自分で修理することをおすすめします。
修理にはホームセンターやネットで購入できる「エアコン用パテ」を購入し配管貫通穴を埋めるだけです。
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2.業者に修理依頼した時の目安の費用
現場状況や症状により修理費用は異なります。下記に記すのはあくまで目安です。
出張点検費用 | 3000円〜5000円 |
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サンクションポンプ作業 | 2000円〜3000円 |
ドレンホース交換 | 300円〜500円/m |
室内機傾き直し | 5000円〜10000円(状況により大差あり) |
分解クリーニング | 15000円〜25000円 |
エアカットバルブ交換 | 1000円〜3000円 |
エアコンの水漏れのほとんどの原因はドレンホース内の詰まりで、その場合は7,000円前後で修理できたと言う方が大半を占めます。しかし中には部品交換で5万円かかると言われたお客様もいました。
3.まとめ
- エアコンの水漏れは、業者の工事ミス、劣化、メンテナンス不足で起きる。
- 自分で解決できなければ業者に依頼。