後悔しないエアコン工事のために
現場状況を把握しよう。
いきなり業者に電話して「エアコン取り付けてください」というだけでは誰も対応してくれません。エアコンの取り付け、取り外し工事に関わらず現場状況により作業内容・作業費用は異なります。そのため、必ず依頼の連絡をする前に現場状況を確認してください。
確認事項
- エアコンの型番(例:CS-228CF)と年式
- 専用コンセント(天井付近のコンセント)の有無とその電圧
- 配管を外に出すための穴(直径65mm程度)の有無
- 室外機設置場所、状態(屋根の上、天井に吊り下げなど)について
- エアコンを設置する壁の材質(石膏ボード、コンクリなど)
- その他わかる範囲でより詳しく(寸法など)
上記に関しては問い合わせ(見積もり)時に必ず必要な情報になります。もし言葉でうまく説明が難しい場合いは写真を撮って送ったり、対面で見せたりすることでもいいと思います。
作業前に職人(営業マン)が現場に来て問題なく作業できそうか、工事代金はいくらかになるか下見・見積もりを行う「現場調査」を依頼できることもありますが、現場調査を実施している業者は少なく、依頼する場合でも割高なケースが多いです。特殊なケースを覗きルームエアコン工事くらいであれば写真で問題なく見積もりできます。
業者探しの注意点
現場状況の確認も終わり、検索ですぐにヒットした業者に問い合わせようとしているあなた、ちょっと待ってください。なぜその業者に問い合わせようと思ったのですか?
たまに「検索ですぐにヒットするのは人気がある証拠だから、すぐヒットした業者は人気があり安心できる」というような理由で工事業者を選んでいる方がいますが、大間違いです。ネット上での人気と実際の人気はほぼ相関がありません。つまり、必ずしも「検索ですぐに見つかる業者=優良業者」という訳ではありません。しっかり自分で判断することが大切です。
安易に依頼してしまうと以下のようなトラブルにあってしまうかもしれません。
- 問い合わせ時の見積もりの何倍もの見積もりを現場で提示された。
- 電話で伝えたことが全く作業員に伝わっておらずその日に工事できなかった。
トラブルにも会わず、良心的な工事業者に依頼したい場合には、以下3点に該当する業者には気をつけてください。
- 現場のことをよくわかっていないような人(電話対応だけの女性など)が見積もりをする。
- 基本工賃が他者に比べて明らかに安い業者(「取り付け工賃5000円」とか)。
- 問い合わせ時の見積もり時に最終的な工事代金をハッキリさせたくないような対応をする業者。
著者も今まで多くのお客様のエアコン工事を施工させていただきましたが、中には、著者ではないエアコン工事業者に依頼しその対応や突発的な追加費用にイヤな思いをされたお客様も少なくありません。そのようなお客様からのお話に共通するのが上記3点であり、実際にその社名で検索すると同じようにイヤな思いをされた方のブログや口コミを確認したこともあります。
では、どのように優良業者を探せばいいの?となるはずですが、「エアコン工事 地名(住所地)」で検索して中小・個人業者のホームページやブログから直接申し込むのが良いと思います。検索して2ページ目、3ページ目まで見ないと見つからない場合もありますが、逆に言えばそれだけでいいのです。大企業はサイトの検索順位をあげるのは得意でもエアコン工事の現場のことはほとんど知りません(下請けに丸投げ)。一方、エアコン工事はしっかりできるけど、ホームページを作って検索順位をあげてお客さんを集めるのは苦手なエアコン工事業者がたくさんいます。直接エアコン工事業者に依頼できれば、下請け作業員ではない信頼できる業者さんに出会える可能性は高いはずです。
エアコン工事当日について
工事当日、時間までに作業スペースの確保や家具等の移動は済ませておきましょう。家具等の移動は手伝わない業者も多いです(破損のリスク等もあるため)。
基本的には作業開始前に業者の方から作業内容や料金等の説明があると思いますが、無い場合はお客様の方から一応確認しましょう。工事完了後に追加請求されることがないように。もし、高額な追加料金がかかるようであればしっかりその理由を聞き、納得できないようなら工事を断る勇気も持ちましょう。その他聞きたいことがあれば躊躇せずに聞くべきです。
お菓子やお茶を出すべき?
出さなくても全く問題ありません。出すにしてもペットボトルや缶1本で業者さんは十分うれしいと思います。特に夏の繁忙期は特に次の現場が迫っていることも多いので簡単なものが喜ばれます。
著者も今まで、昼通しの仕事中にお客様が弁当を作って午後の現場用にと持たせてくれたり、出前で寿司をとっていただいたり、数多くの差し入れをいただいてきました。中には次の現場へ行く時間の都合でお誘いを断らざるを得ないこともありました。他の業者さんも同じように時間が無いこともあると思うので、その業者さんのスケジュールに合わせると非常に喜ばれると思います(工事代金値引きしてくれるかもしれません)。