1.エアコン交換時の配管の再使用は可能か
エアコンを古いものから新しいものに買い換える際に「古い配管をそのまま使用すれば工事費用も少しは安くなるのでは」と考える方もいると思います。結論から言うと、基本的に既存の配管は再使用せずに新品配管を使用しエアコンを取り付けます。しかし、例外もあるので詳しく説明します。
1.1 交換になる場合
ほとんどの現場ではエアコンと同時に配管も交換となると思っていいと思います。特に旧エアコンと新エアコンに使用されている冷媒ガスの種類が違う場合や配管の径が異なる場合には特別な事情がない限り交換します。
冷媒の種類や配管径が一緒でもエアコンが違えば配管も交換がするのが一般的であり、経済的な事情で「どうしても再利用して工事費用を安くしたい」という場合には設置業者さんに相談するしかありません。
1.2 再使用する場合
旧エアコンの配管を使用する「特別な事情」とは隠蔽・先行配管および配管交換が難しいケースの時です。
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特に先行配管で施工されている場合は配管が壁内を通っているので壁を壊さない限りは基本的に交換することができません。冷媒ガスの種類が異なる場合には配管洗浄(窒素ブローと言います)を行い、配管の径が異なる時や長さ不足の場合には新しい配管をつなぎ合わせて使用します。
2.買い替え時に既存配管を再使用する業者はほぼいない
特別な事情がない限り既存配管を再使用しない理由は以下の通りです。
- 既存配管の内側がどうなっているかなんてわからない。
- 一度使用した配管は劣化・硬化が進んでいる。
旧エアコンの冷媒ガスの種類、配管の長さ、配管の状態などはプロの目で確認しないと判断できません。電話やメールだけではわからないことも多いので業者も安易に「再使用できます」と約束することができません。
3.まとめ
- 隠蔽・先行配管、その他配管交換が難しい場合以外ではほとんどの場合で既存配管は再使用しない。
- 再使用する場合でも現場にて既存配管の状態を確認して判断する必要がある。