知っておきたいエアコンおよび工事の予備知識

「ネットでエアコンを買ったけど取り付け工事はどこに頼めばいいの?」「工事費用ってどれくらいかかるの?」など、意外とエアコン工事に関する知識を持っていない人も多いのではないでしょうか?

しかし、ご自身の住宅や生活に影響することなので知っておいた方がいいことがたくさんあります。

現に、「住宅の柱を傷つけられた」「エアコンが効かない」「見積もりより高額な請求をされた」などトラブルは少なくありません。

また、それらのトラブルが100%エアコン工事業者の責任と言い切れるわけでもありません。お客様の知識と理解も必要です。

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1.自分が依頼したいエアコン工事内容を把握する

「標準工事ってなに?」「配管化粧カバーは必要なの?」など、多くの方はわからないのではないでしょうか?

しかし、「わからないから業者に任せる」というわけにもいきません。取り付け工事にしろ、取り外し工事にしろ、自分が依頼しようとする内容はある程度把握しておく必要があります。そうしなければ業者側もその工事を受けられるか、いくらの見積りになるか判断もできません。最悪、当日の追加料金発生や、工事できないと言われてしまうこともあります。

業者にとってもお客様にとっても不都合が生じてしまいますので基本事項は事前に確認しておきましょう。

   
     

取り外し依頼の前の確認事項

エアコン取り外し時の確認事項は主に2点。

  • 容量(kw)の確認
    ・エアコンの容量(kw)、使用電圧。
  • 室外機設置場所と状況
    ・室外機の設置場所と設置状況。

上記2点はエアコン工事のことを良く知らない方でも簡単に調べられると思います。業者にとって他に必要な情報があれば業者の方から質問されます。

上記2点以外にも、隠蔽配管になっている場合や配管カバーが施工されている場合など特殊な設置をしているなら、それらによる追加費用が発生する場合もあるのでお客様の方から伝えるようにしましょう。

   
    

取り付け依頼の前の確認事項

  • 容量(kw)の確認
    ・エアコンの容量(kw)、電圧。
  • 配管貫通穴の有無
    ・配管を外へ出すための穴(直径65cm程度)の有無。
  • エアコン専用コンセントの有無
    ・エアコン専用のコンセント(配管穴や天井近く)の有無。
  • 室外機設置位置
    ・室外機の設置場所と設置方法。
  • 配管化粧カバー希望の有無
    ・室内または室外に配管カバーの施工希望の有無。
  • 配管の長さ
    室内機と室外機をつなぐ配管パイプの長さ(m)

上記は基本的な確認事項です。なるべくより詳しく把握し、業者に伝えましょう!メール対応している業者さんなら現場の写真をとってメールで送ってもいいと思います。量販店などで工事込みでエアコンを購入する場合は事前に写真を用意しておき、お店の人に見せられるようにすると段取りや料金見積りがスムーズに進みます。

電気工事(電圧とコンセント)について

意外と見落としがちなのが、エアコン専用コンセント

ルームエアコンはその能力(容量)によってコンセントタイプが4種類あります。
専用コンセントタイプが取り付け予定のエアコンと合致しない場合はエアコン取り付け時に電気工事が必要となります。コンセント交換1,000〜2,000円、電圧変更2,000円〜3,000円が相場です。また、200V対応のブレーカー(2P2E)ではない場合、100Vから200Vに切り替えの際に子ブレーカーを交換する必要があります(3,000円〜5,000円)。

これら電気工事には電気工事士(国家資格)の資格が必要ですので資格のないお客様自身ではできません。※引越し会社の下請業者の中にはこの資格を取得していない業者もいるため、電気工事を断られるケースもあります。

エアコン専用コンセントの形状。容量と100v、200v

2.業者を探す〜依頼する。

良い業者の探し方、見分け方

まず「良い業者」の判断基準は各お客様によって異なります。ここでは「ウソをつかず丁寧に仕事をする」ことを「良い業者」と仮定し話をします。

ネットで購入したエアコンの工事や引越しの時など、ご自分で業者を選ぶことを前提にすると、ホームページを持っていること、そこに料金表のページがあること(オプション工事含)、文章が自分の言葉で綴られていることの3点は大事です。

ホームページやブログを持っている時点で「自社集客する意思、責任」が感じられます。料金表があれば現場にて言い値で請求されることも避けられますし、事前に比較検討もできます。

エアコン工事(現場)のことを何も知らないホームページ制作業者がネット上の情報、フリー素材を適当につなぎ合わせたありきたりな文で作られたホームページも多々見受けられますがも感心できません。ホームページ記載内容を当の業者が把握していないケースが多々あり、掲載内容と実際が異なるという事象が起こります。

ホームページにせよ、ブログにせよ、つたない文章でも当の業者の言葉が大切です。

悪質業者の存在について

下請けでの仕事が多い業界(建築業界)に属すため低単価で引越し会社や家電量販店からの仕事を請け負う多くの個人業者がいます。その中には必要でない作業や部材を強引に(高額で)押し売りをしたり、やったように見せかけて実際にはやっていない仕事に対して金銭を請求する業者、必要な作業なのに必要ないと言う業者が紛れ込んでいたりいます。

特に多いのが不要な金銭の追加請求トラブル。詳しくは↓↓

参考になるサイト:(「エアコン 追加料金」ヤフー知恵袋での検索結果はこちら)

「全国対応だから」「大手っぽいから」という理由で依頼しても結局工事に来るのはその業者と提携(下請け)している業者なので依頼人のお客様が実際の工事業者を選ぶことはできません。信用できるのかできないのか当日にならないとわからないので要注意!

依頼、問い合わせ時に聞かれること

  1. エアコンの情報(型番や年式)と現場状況。
  2. 希望の工事内容。
  3. 希望工事日

基本的には先述の「依頼工事内容の確認」の内容を事前に確認しておけばスムーズなやりとりができると思います。

3.工事当日。対応〜支払い

いかなる工事にせよ、業者到着前に工事しやすいようにスペースを準備しておいてください。

家具が邪魔になったり破損の恐れがあると工事をできないこともあります。「業者がやってくれるだろう」と期待しても、それにも限界があります。

工事が終わったら業者、お客様立ち合い確認のもと作業終了。その場にてお支払い。という流れが常です。

エアコン工事費用を安くする方法

取り付けの場合

  

エアコンの取り付け費用は設置方法や場所により異なります。標準設置の場合、相場は10,000円〜16,000円くらいでしょう。
ではなぜ、「高い」「追加費用が・・・」という声が聞こえてくるのでしょうか。それは、

各業者(会社)、オプション費用に差があるからです。

多くのお客様は基本工賃内容しか確認しません(オプション費用と言われてもよくわからないのが実情)。
基本が安い → 申し込む→追加費用がかかることに気づく → 想像以上に高い

前述してはいますが、特に室内機と室外機をつなぐ配管パイプが想定以上の追加費用となっていると思います。エアコンを使用するにはこの配管パイプが絶対必要なのですが、1mあたり2,000円〜3,000円が相場といったところです。

標準取り付け工事の場合でも、3〜4mほど必要なので1万円前後かかることになります(新品エアコン設置の場合は部材込で15,000円前後の設定が多いです)。基本工賃にこれらの費用を足すと、何もわからないお客様がなかなか納得するのは難しい気もします。

中古エアコン取り付け希望の場合、そのエアコンに以前使用されていた配管を再使用した取り付け工事が前提とされることがエアコン工事業者様のサイトに記載がありますが、その再使用についての基準も各業者様々で、曖昧な表現で濁されています。「実際どうなの?」って印象です。

ちなみに、青雲電機(埼玉、東京対応)さんのHPを見ると、配管パイプ1mあたり1000円(相場の半額以下)、また中古エアコン設置の際の配管再使用について明確に記載があり参考になると思います(青雲電機のHPはこちら)。

まずは、複数の業者に見積もりを依頼すればいいかと思います。見積もりの際は確認事項を確認してから。エアコン取り付け費用を安くするのに大事なのは、基本費用ではなく、総費用が安く済むかです。

取り外しの場合

取り外し費用の相場は4,000円〜6,000円といったところでしょうか。取り付け工事と違って想定以上の費用を請求されることもほとんどないでしょう。

一番安く済ませる方法としては、自分で取り外すことです。取り外しは取り付け工事ほど繊細な技術と知識を必要としないので(ある程度は必要)、様々なサイトでその方法が紹介されています。当サイトでも取り外し方法を紹介しています。

失敗しなければ道具代数百円で終わります。しかし、実際に失敗するケースは少なくなく、手直し・修理費用が無駄に必要になることもあります。エアコンの故障や事故、ケガにつながる可能性や、素人取り外しエアコンの設置は不可という業者もあるのでプロの業者に任せることをお勧めします。

もし、もういらない不要なエアコンなら、取り外し工事〜引き取り処分まで完全無料で行っている業者さんもいますので調べてみてください。

移設(脱着)の場合

  

「引越し会社に頼んだら高かった」「取り付け時に2万円追加された」そんな声をよく聞きます。

「設置先では新たな部材が必要」「配管を延長しないと届かない」などという問題は頻繁に起こるため、基本工賃のみで完了すると思っていると痛い目に会うかもしれません(業者にとっては確実な施工のために仕方ないこと)。そこで大事なのが、やはりオプション、部材費用。
工事依頼前に確認しましたか?

引越し業者に依頼して、エアコン移設工事の作業員から追加で数千〜数万円請求のケースは非常に多いです。また、一部の悪質業者による必要ない部材の強引な押し売りも問題視されます。

問い合せの際、ある程度状況を説明したうえで、「追加費用はかかるか?」「かかるとすればいくらくらいか?」を確認するように心がけましょう。

その他に元請けである引越し会社と下請であるエアコン工事業者間での内容確認のズレが生じていることもあります。

取替え(交換)の場合

古いエアコンから新しいエアコンに取り替える工事。取り付け費用に関しては前述 ”取り付けの場合” を参考にしてください。

既設の古いエアコンの取り外し処分について説明します。

取替工事の場合、既設エアコンの取り外し〜引き取り処分が無料の業者もいれば、数千円と設定している業者もいます。無料(または格安)で処分してくれる業者を見つけることができれば比較的、安く済ませることができるかと思います。

ちなみに、家電量販店等で新品エアコンを購入して取替工事をお願いすると、既設エアコンの取り外し、処分に5,000円〜(リサイクル料含)かかります。もし、量販店で新品エアコンの購入を検討しているなら、既設エアコンの取り外し処分に関しては他の安くやってくれる業者を探した方がいいかもしれません(手間はかかりますが)。

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知っておいて損なし!エアコン・工事の豆知識

取り付け作業のポイント。良い工事とは

エアコン工事の技術的なことを知らなければ ”良い工事” かの判断もできませんよね。しかし、お客様の立場になれば、良い工事例よりも悪い工事例を知っておいた方がいいように思います。一部ですが紹介します。

×ビスのみで室内機取り付け

室内機設置壁が石膏ボードの場合、強固に固定するためにボードアンカー(傘式、ねじ込み式)を使用します。稀にビスのみ(ビスが何十本も)で取り付けられていることがありますが、関心できません。

×配管の断熱が未処理みたは甘い処理。

配管の断熱場所

配管断熱作業が甘いと無駄な電気代の発生や、結露の原因となります。特に接続部が室内のときは結露水が部屋の中に垂れてくる可能性もあるので断熱は手を抜けません。

×中古配管を再加工せずに接続。

フレアの再加工

稀に一度外した配管をそのまま再度接続したという話を聞きますが、ガス漏れの原因となります。中古配管使用時の配管先端加工(フレア加工)につては業者に確認しましょう。

・真空引き作業を行わない。

真空引き

今ではほとんどの業者が行っていますが、念のため確認しましょう。

フィルター自動掃除機能搭載エアコンについて

機種の違いで悩みやすいのがフィルター自動掃除機能の有無なのではないでしょうか?
結論から言うと、「気休め程度の機能」ってレベルです。

家電量販店では自動掃除機能搭載エアコンを勧められることが非常に多いです。そこで誤解されるのが「自動掃除機能があれば自分で掃除しなくてもいい」という認識です。

あくまで自分でフィルターを掃除する頻度が減るだけなので、やはり定期的にフィルターを手洗いしなければゴミが溜まり、エアコンが効かない・風が弱い・カビがすごいということになり得ます。

フィルター自動掃除機能エアコンのデメリット

  • ノーマル機種に比べ値段が高い。
  • 自分の手で洗う必要がないわけではない。
  • ホコリを外に排出するタイプの場合、ホース内にほこりが溜まってしまう(カビの原因にも)。
  • ホコリを外に排出するタイプの場合、排出ホースの長さが足りない場合がある(移設時)(無理やり延長するか、メーカーから取り寄せる)。
  • ホコリを外に排出するタイプの場合、取付け状況によっては自動掃除機能をあきらめなければならない。
  • 取付け工事費が高くなる場合が多い。
  • 数年後エアコンクリーニングを依頼しようとしても値段が高い、最悪の場合クリーニングできない。
  • 機能を過信しすぎて逆にエアコンが汚れる可能性がある。
  • 多機能ということは壊れる確率が上がる。

フィルター自動掃除機能とホコリが溜まった換気ホース

近年ではゴミを室内機のダストボックスに回収するタイプのエアコンもありますが、結果的にはダストボックスの手入れ、掃除、ロボットが取れきれず残ったホコリの掃除を行う必要があります。

買うのは中古エアコンか、新品エアコンか

エアコンの標準使用寿命は全メーカー共通で10年です(メーカー曰く)。しかし、数年で壊れるエアコンもあれば20年持つエアコンもありますのであくまで目安としてお考えください。

費用を抑えたいというのであれば、やはり中古エアコンです。クリーニング済みで、外観も新品同様のものは多くあります。型落ちだとしても冷暖房の効きに大差はありませんし。「冷えればいい、暖まればいい」という考えであれば中古エアコンで十分でしょう。

中古エアコンのほとんどは、”以前誰かが使用していて、それを取り外してクリーニングしたもの”ですので、購入時には下記のことに注意してください。

中古エアコン購入時の注意

  • 冷媒ガスは回収して取り外してあるか?(素人が外したエアコンはガスが抜けている場合もあり)
  • 付属品はそろっているか?据付板(背板、室内機の裏側の鉄板)、リモコンなど。
  • クリーニング済みか?購入後にニオイが気になった場合、そのクリーニング費用については販売店は負担しません。確認は購入前に!
  • その他問題があった場合の保証はあるか?

エアコンから冷たい風が出る原理

エアコンは配管パイプで接続された室内機と室外機をガス(冷媒)が循環しています。エアコン購入時にはそのガスは全て室外機の中に閉じ込められていて、取付けと同時に開放します。このガスがなければエアコンは効きません。

まずエネルギーは高いところから低いところに移動することをご存知ですか?氷を手のひらに置くと溶けるのは体温(熱エネルギー)がこのように移動しているからです。

熱もエネルギーの一種なので、この作用が働きます。

室内機に送られた低温の液状ガスと夏の外気との間で熱交換器によりエネルギーの移動が行われます。つまり、エネルギーが高い大気からエネルギー(熱)が奪われ、パイプ内の液体冷媒は気化し大気の温度が下がります。その空気がファンによって室内へ運ばれることで部屋が涼しくなっていくのです。

エネルギーをもらい気化したガスは、また室外機に戻って、送られるときにはまた液状になります。このサイクルが繰り返されることで、エアコンは素晴らしい機能を発揮してくれます。

工事ミス等でガスが抜けた場合でも、空調業者に依頼すれば再度入れてくれます。(工事はやり直し)


エアコンガスの流れ

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