エアコン取り付けを業者に依頼する一般のお客様にとって、その工事費用は一番気になることだと思います。しかし、「調べてもよくわからない」「工事業者によってかなりの差がある」など不安に思われてる方も多いようです。この記事では現役職人の私がエアコン工事費用の相場や、安く抑える方法、全国のおすすめ業者などを紹介しています。

日々、一般のお客様宅のエアコン工事現場に出ていますが「無知につけ込まれ無駄なお金払っているな」「このお客さん自分の依頼したい工事内容を理解していないな」などと感じることがあります。この記事を読んでそのようなお客様が少しでも減れば良いと思います。これからエアコン取り付け工事依頼を検討している方や、今までエアコン工事の際に業者と料金トラブルになったことがある方は参考にしてください。

エアコンの取り付け工事費用の相場とは

結論から言うと、エアコンの標準取り付け工事費用の相場は新品エアコンの場合は13,000円、中古エアコンの場合は10,000円です。

この金額はあくまで「標準」取り付け工事であり、現場状況やエアコンの大きさ(冷房能力)によって費用は大きく異なることがあるので詳しく解説していきます。

標準取り付け工事の内容

基本的な設置工事内容のことを「標準工事」と呼び、その作業・部材内容および作業条件は基本的に以下の内容です(業者により多少の差あり)。

標準取り付け設置条件の様子

作業・部材内容

  • ・配管・ドレンホース・電線各4m以内
  • ・プラスチック製の室外機台
  • ・配管通し穴1ヶ所開け(木造サイディング、モルタルに限る)
  • ・壁へ室内機設置
  • ・配管のフレア加工と接続
  • ・配管は化粧テープ巻きで仕上げ
  • ・室外機への配管接続
  • ・配管貫通穴パテ処理
  • ・真空引き作業
  • ・試運転

作業条件

  • ・室外機は地面またはベランダに平置き設置(室内機と同じ階に設置)
  • ・高所や危険作業がない
  • ・電気容量が合う専用コンセントを使用できる
  • ・冷房能力4.0kw以下のエアコン(業者により規定異なる場合あり

業者・会社により多少の差はあるものの、上記の作業内容と設置条件がエアコン取り付けの「標準取り付け工事」となります。

「エアコンを2階に設置して室外機は地面に設置」「室外機は屋根の上に設置する」「配管に化粧カバーをつけて綺麗にする」などの作業はよくあることですが、オプション工事になるのでこれらは追加費用が必要となります。

新品エアコンの標準取り付け費用

新品エアコンの取り付け依頼先業者として主要なところの標準工事代金をまとめました。

サイト・業者名 標準工事費用(配管4m込み) 延長2分3分配管単価(/m) 特徴
くらしのマーケット 10,000〜30,000円 3,000円 登録制ポータルサイト
口コミ・評価で比較
大手家電量販店 ビックカメラ 10,780円
ヤマダ電機 10,466円
ケーズ電機 10,466円
ヨドバシ 10,780円
3,000円前後 本体購入の方のみ工事対象
作業は地域の下請業者に委託
全国対応会社 13,000円〜15,000円 3,000円〜4000円 作業は地域の下請業者に委託
地域の小中規模業者 10,000円〜15,000円 1,000円〜2,500円 適正価格で勝負

上記表でもわかる通り、新品エアコンの標準取り付け工事は概ね10,000円〜15,000円程度です。

単純に比較した結果、家電量販店の標準設置工事費が一番安いです。しかし、申し込みにはエアコン本体同時購入の条件が必要ですし、オプション費用も割高なので購入する機種や設置状況によっては工事費用が高くつくこともあるので注意しましょう。最近ではインターネットでエアコン本体を購入し地域の小規模業者に設置工事を依頼する方法が一番安く抑えられる方法になります。

エアコン取り付け費用について調べている方は他業者さんのサイト内で「取り付け5,000円!!」「3,000円!!」という価格帯を見た人もいると思いますが、新品エアコンの取り付けがそのような価格で済むことはまずない(赤字です)ので、注意してください。

中古エアコンの標準取り付け費用

新品エアコンとは異なり、引越し時などで取り外した中古エアコンではそのエアコンにそれまで使用されていた配管パイプや室外機の台などの部材を再度使用して取り付けすることができます(諸条件あり)。新規配管の部材費用が発生しない分、新品エアコン取り付け時よりも安くなり、工賃として8,000円〜10,000円でエアコン設置工事(標準工事)を依頼できることがあります(著者調べ)。

しかし「中古部材を再使用する、しない」は業者やその部材の状態によって判断・対応が異なります。特にエアコン取り付けに必要な冷媒配管パイプの再使用については賛否両論あり、高額な配管交換費用で料金トラブルとなるケースも珍しくありません。

冷媒配管は基本的に長さが足り、折れなどがなければ再使用できるものの(諸条件あり)、安全性や施工の確実性の観点から「新品への交換」が推奨されているのも実情です。しかし当然に新品配管への交換は費用がかかり、「節約のために配管を再使用したいお客様」と、「安全確実に施工したい業者」との間で意見がぶつか理、トラブルになります。このようなトラブルにならないためには、問い合わせ段階で必ず確認しておくことが大切です。

中にはまだ問題なく使用できる冷媒配管を「使えません」と言い、高額で冷媒配管を売りつける悪徳業者もいます。詳しくは、「どんな追加費用を取られるの?」で書いていますので参考にしてください。

新品・中古エアコンに関わらず、仲介業者を挟んでいる業者では標準工事以外のオプション部材、作業費が比較的高い傾向にあります。また、詳細な料金表を掲載していない大手サイトやポータルサイトもあるので、かならず詳細見積りをとってから比較しましょう。個人業者のホームページでは詳細料金表掲載率は高いのそれを参考にするのもよいと思います。

エアコン取り付けの時に追加費用がかかる場合

現場状況によって、基本となる「標準取り付け工事費用」以外の費用がかかることがあります。追加費用が発生するポイントは大きく分けて2点あり、1つ目は、標準工事内容の条件から外れた時。2つ目は新規に部材が必要なときです。

①標準工事条件から外れた時

例えば、「室外機を公団金具で天井から吊るす」「室内機を2階に設置して室外機を地面に設置する」「リビング用の能力の大きなエアコンを取り付ける」「専用コンセントを増設する」などは別途費用が必要となります。

そのため工事依頼時には必ず業者やお店の方から「エアコンの型番は?」「エアコンは何階に設置しますか?」「室外機はどこに設置しますか?」などと聞かれるので問い合わせの前に確認するようにしましょう。

戸建やアパートでは「室内機を2階に設置して室外機を地面に設置する」工事が多くありますがこの場合、配管延長代や高所作業代が必要となり取り付け工事費の総額は2万円を超えることがほとんどです。配管カバーを施工すると3万円を超えることもあります。

このように依頼しようとする工事内容を自分で理解しておかないと想定以上の金額になり困ってしまうこともあるので、現場確認や要望する作業については事前に確認が必要です。

よくある追加作業内容 料金相場
高所作業(たち下ろし) 4,000〜5,000円
室外機公団吊り 4,000〜5,000円(金具代別途)
加湿・排気機能搭載エアコン 2,000〜5,000円
隠蔽配管作業 3,000〜10,000円(配管延長代別途)
配管通し穴あけ 2,000円(サイディング、モルタル)〜15,000円(ガルバニウム、コンクリート)
  • 高所作業(たち下ろし)の様子

    たち下ろし作業

  • 室外機の公団吊り施工

    室外機の公団吊り

  • うるるとさららエアコン

    加湿機能エアコン

  • 隠蔽配管での取り付け

    隠蔽・先行配管

  • 配管貫通穴あけ

    配管貫通穴開け

②新規に部材が必要な時

「冷媒配管延長が必要」とか「配管化粧カバーを取り付ける」などオプション部材にも費用がかかります。新規部材については各業者のホームページに掲載に料金表があれば確認しておきましょう。

実際の現場は千差万別なので見積もり金額と当日請求される金額に誤差が生じることも珍しくありません。特に少し複雑な現場にも関わらず電話でしかやりとりしておらず、作業当日に想定以上の工事費用がかかることが伝えられることもあると思います。

例えば「屋外配管化粧カバーを取り付ける。」と言った場合で、建物の構造上90度の曲がり部品を使用しなくてはいけなかったり、大型エアコン用に100V電源を200Vに変更しようとしたらブレーカーが200V対応になっておらず交換が必要になったなど、現場でしかわからないことが多くあります。

「しっかり見積もりしてほしい」という場合には、実際に現場での見積もりを依頼する(現場調査)、メールで写真を送るなどの方法が有効です。

よくある追加部材 料金相場
配管延長 2分3分配管 2,000〜3,000円
室内ドレンホース断熱 1,000〜3,000円
たてさん金具 1,000〜3,000円
屋外配管化粧カバー 延長 2500円、曲がり1000円
ブレーカー交換(2P2E) 2,000円〜4,000円
  • 冷媒配管の延長

    冷媒配管

  • ドレンホース断熱作業

    室内ドレン断熱

  • たてさん金具利用

    たてさん金具

  • 屋外化粧ダクト

    屋外配管化粧カバー

  • 2P2E安全ブレーカー

    ブレーカー交換(2P2E)

よくあるエアコン取り付け工事例

パターン1:【2階建の新築戸建/室内機2階の子供部屋に設置、室外機は地面設置/6畳用エアコン設置】

  • 標準設置工事費用:13000円(配管4m込み)
  • 高所作業費用:5000円
  • 配管延長2m:2000円×2=4000円
  • 合計22,000円

パターン2:【2階建の新築戸建/1階リビングに200Vの大型エアコン設置、室外機地面設置/室外配管化粧カバー施工】

  • 標準設置工事費用:13000円
  • 大型エアコン工事:5000円
  • 電圧切替・コンセント交換工事:5000円
  • 室外化粧カバー基本2m:5000円
  • 合計28,000円

※業者や取り付け状況により費用は異なります。

現場で実際に見なくては判断できないこともあるので「最終見積もりは現場で終わる」と考えていた方がいいかもしれません。このような場合に取り付け業者に対して単に「悪質だ」、「詐欺だ」と言う方もいますが必ずしもそうではありません(全て事前に伝えているなら)。手間・時間や部材費がかかっているのは紛れもない事実なのです

追加費用がかかることは悪いことではない!?

現場に応じて必要とする作業や部材・その量は異なるので各工事で工事費用が異なるのはわかっていただけたでしょうか。「追加費用がかかったから」と言って「その業者は信用できない」というのは少し急ぎすぎです。

くどいようですが、お客様宅の状況、エアコンの状態、必要な作業は各工事異なります。さらに事前にお客様に確認できない(聞いてもわからない)事項については現場判断となるケースも少なくありません。

もし「追加費用がかかったから悪徳だ」と言う人が多くなれば業者の立場としては最初から「工事一式 5万円/台」みたいに高額設定し追加費用費用の項目を相殺するしか方法はありません。これで喜ぶのは業者だけです。お客様のエアコン取り付け工事に必要なだけの作業、部材を適正な価格設定で行うのが双方にとって好都合です。

悪質な追加費用請求には注意!

「追加費用を請求する業者は必ずしも悪質業者ではない」と前述しましたが、中には、お客様の無知に漬け込み、適当な理由をつけて高額な部材や作業費の費用を請求しようとする悪質な業者も存在します。

特にお客様とそのエアコン工事業者の間に仲介業者(引越し会社など)がいる場合には、マージン料が引かれ、下請けエアコン工事業者の身に入る工事費が非常に少ないケースもあり、それが少ないほど悪質営業で追加費用を請求される可能性高いです。

私の知り合いのエアコン工事業者は引越し会社の請負でエアコン取り付けを受けると標準設置工事1台あたり3000円しかもらえないと言っていました(お客さんは引越し会社に1万円以上支払っている)。材料費やガソリン代など考えれば赤字ではないでしょうか。引越し会社からは「お客さんから追加でとって」と言われているみたいです。

追加費用の詳細や悪質営業手法などについては、「悪質エアコン業者に注意!」で書いていますので、参考にしてください。

悪質営業されやすいケースとして、詳細な料金表を掲げていない、外部の下請け作業員が来る、基本工賃がやたらと安いなどがあります。特に検索するとすぐにヒットする全国対応を謳う会社や一括見積もりサイトは、サイトを運営する会社以外(問い合わせ窓口のコールセンター、エアコン工事をする業者)はすべて外注・下請けで各所で問題があります。

そのようなサイトを運営する会社は実際のエアコン工事現場はわからないので他のサイト内容をパクリ(当サイト内容も結構パクられています)ながらサイトを作り上げ、コールセンターではお客さんが工事について詳しいことを聞いても「詳細は現場作業員に聞いてください」とたらい回しにすることが常になり、現場作業員は低単価での作業を強いられ、最終的にそのシワ寄せはお客様にいくという構造ができあがってしまいます。

・都内在住Kさんの実体験

引越し会社にエアコン移設2台を4万円で依頼したら、取り付け工事になった時に追加費用で9万円かかるとの見積もりが提示された。内訳は、配管交換3000円×8m・断熱ドレン2000円×4m・狭所作業5000円×2など。

金額があまりにも高いと思いキャンセルし、インターネットで別業者に依頼した結果約4万円で完了した。

安く抑えたいなら現場状況を把握し、業者に正確に伝え、複数見積りをとる。

ここまで読んでいただけた方はわかったと思いますが、同じ現場でも取り付け業者によってその費用に差がありますし、想定外の(悪質の可能性あり)追加費用が必要となることもあります。少しでも安く抑えたいという方、方法は1つです。

そのエアコンのこと(型番や機能)と取り付け現場の詳細な状況をしっかり把握し、同じ内容で複数業者(2〜5社)に問合せ、見積りをとりましょう。その中で、金額面だけでなくその他(対応や保証)も考慮し、信用できそうな業者へ依頼することが大切です。

エアコン取り付け工事を知る者として、一つアドバイスをするとすれば、見積りをとる複数業者の中に下請け作業ではない、小規模(個人)業者は必ず含めましょう。インターネットで「エアコン取り付け+地域」で検索すれば小規模業者のホームページを探すことができます。

ホームページで自社集客している小規模・個人業者は仲介会社がいないため、適正価格で誠実に対応している職人さんが多いのでおすすめです。

まとめ

  • 新品取り付け標準設置工事費は13,000円、中古(部材再使用の場合)は10,000円が相場。
  • 「標準取り付け工事内容」は業者・会社により微妙に内容が異なるので確認が必要。
  • 現場状況により作業や使用する部材が増えると追加費用が発生。このとき悪質業者もいるので要注意。
  • より正確な現場状況を依頼先に伝え、相見積もりをする。この時、費用だけでなくその他対応・サービスも考慮して依頼先を決めることが大切。

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