素人取り外しのエアコンの問題点

最近ではネット情報を頼りに一般(エアコン工事の知識がない)の方がご自身でエアコンを取り外されているケースもたまに見るようになりました。

「取り外しくらい自分でできると思った」「節約したかった」という理由が一番多いように感じますが、配管が外れなかった、適切に出来ず修理費がかかったという末路になってしまう方もいます(※そもそもそのような失敗についてはほとんどネット上に書かれません)。当サイト内でも「エアコンの取り外し方法」を紹介していますが、その場の状況判断や使用する工具選び等はある程度の経験が必要です。

当方も経験上、素人によるエアコンの取り外しについては下記のような問題があると思います。

  • 適切に取り外しできず、怪我・建物等の物損の可能性がある。
  • 適切に取り外しできず、エアコンを壊す&修理が必要になる。
  • 取り付けてくれる業者や条件が制限される。

適切に取り外しできず、怪我・建物等の物損の可能性がある。

エアコンの設置場所やその状況は現場により様々です。一般的な設置でも脚立にのっての作業になることがほとんどですので、適切に手順を踏まないと危ないことがあります。

もっとも注意すべきは、その重量です。室内機では軽いものなら8~10kg程度ですが、最近のエアコンは多機能であり、その重量も重くなっている傾向があります。

配管がつながったまま重いエアコンを無理やり下ろしたり、少しでもバランスを崩せば怪我、建物自体の破損等につながります。エアコンはビスやフックで各所固定されている場合もあり、無理やり取り外すことは避けるべきです。

適切に取り外しできず、エアコンを壊す&修理が必要になる。

このケースが最も多い素人の失敗です。以下のような失敗例がよくあります。

ポンプダウンに失敗

ポンプダウンに失敗する

取り外し時に冷媒ガスを室外機に回収する作業をポンプダウンといいます。もっとも重要な作業ですが、強制冷房運転には各メーカーや機種、年式でその方法は異なります。エアコンの原理等も理解せず、失敗している方が多いです。

ガスを放出してしまうと再取り付け時に冷媒ガスの充てんが必要で15,000円~20,000程度(相場)の費用がかかります(※冷媒ガスの放出は禁止されています)。

補助配管の折れ・潰れ

補助配管の折れ・潰れ

室内機に溶接されている30cm前後の配管のことを「補助配管」といいます。この配管の向きを変えることで様々な現場状況に対応できるような仕様になっています。

補助配管は新品時は室内機裏に収まるようになっており、取り外し時も基本的にはそのように戻します。しかし、エアコンを使用しているうちに硬化が進み、容易に戻らなくなります。プロの業者でも非常に気をつかうところですが、技術の無い人の中には無理やり曲げてしまい写真のようにぐちゃぐちゃにさせてしまうケースをたまに見ます。

状態によっては、修理できる業者も限られ溶接修理が必要な場合には高い修理費となります。

室内機、配管が外れない

室内機が外れない

「自分で外そうとしたけど外れない・・・」と連絡がきたこともあります。

意外と取り外すのが大変なのが室内機です。ひと昔前のエアコンを除いて、室内機は下部の爪にて固定されています。また、ビスで固定されていることもあります。それだけでなく、その爪部にコンセントケーブルが挟まっていたり、天井ギリギリで設置されているため上部が外れなかったりと、室内機が外れない原因はいくつかあります。

取り付けてくれる業者や条件が制限される。

上記のように、取り外しに失敗するケースも少なくありません。しかし、その中でも「自分で適切にできた!」という人はいます。そして、次に出てくる問題が業者に取り付けを断られるという問題です。

いくら適切に取り外したと思っていても、プロの業者からすれば「それは素人取り外しのエアコン」に他なりません。つまり、どこかしらに問題がある可能性が考えられること。

取り付けに行って、問題が発覚した、修理できる道具をもっていない、後々問題が出たときの責任問題など取り付け業者にとってもリスクがあるため、「うちでは工事を受けられない」と言われることもあります。

もし、受注してくれる業者が見つかっても、工事保証の制限や部材交換必要など、通常の条件では依頼できないことも念頭に置いておいた方が良いと思います。

まとめ

  • ネット情報を参考にした取り外しで失敗している人は少なくない。
  • 素人の場合、怪我・物損の可能性が大。
  • 素人取り外しエアコンの取り付けを断る業者も多い。
  • コスト・保証面を考慮しても取り外し~取り付けまで専門業者に任せた方が断然良い。

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