エアコンの取り付けに必要な背板の取り付け方法と注意点

エアコン取り付け時には必ず必要な「背板」の取り付け方法と注意点を解説します。

壁に固定した「背板」にエアコンを引っ掛けて取り付けるので、背板取り付けは重要な作業になります。背板はいくつか呼名があり、「据付板」「裏板」「バックプレート」「ベースプレート」など人によって呼名が変わります。どれも意味は一緒ですが、「背板」「据付板」と呼ばれることが多いです。ここでは、「背板」と呼ぶことにします。

背板の取り付けにあたっては注意点があります。取り付け位置が少しズレただけでそのあとのエアコン取り付け作業が大変になったり、問題が起きるケースもあります。そうならないためにも背板の取り付けについて解説しますので参考にしてください。

エアコンの背板取り付け

背板取り付け位置の上下左右のスペースについて

大前提としてどこでも背板(エアコン)を取り付けて良いというわけではありません。高さ、横幅を確認してエアコンが収まることを確認してください。

高さに関しては、天井から5cm以上開けるようにメーカーの説明書には書いています。しかし、実際には5cm以上取れない現場もあります。5cm以上取れない場合のデメリットして、メンテナンス(カバー脱着)が難しくなること、風の取り込みが少し悪くなること、ホコリが溜まりやすくなることがあげられます。しかし、これらデメリットを回避した結果として新たな問題が発生することもあるため「天井から5cm以上あけないとエアコンを付けちゃダメ」ということでもありません。実際には「メンテナンスが難しい」デメリットよりも、「エアコンがない生活」の方がデメリットは大きいはずです。しかし。天井から5cm以上取れるなら当然スペースはあけた方が良いです。

横幅に関しも、5cm以上あけるようにと説明書にはあります。これも高さと同様にスペースが取れない現場もあり、メンテナンスが難しくなるというデメリットも一緒です。

個人的には「上下左右スペースが取れるならちゃんとスペースとってね、余白スペースが取れない場合でもエアコンは取り付けられるけどメンテナンスがし辛くなるよ」と理解しておけば良いと思っています。

背板取り付け位置の注意点

背板を取り付ける位置決めにあたって上下左右のスペース以外にも注意点があります。

  • 配管穴(スリーブ)よりも高い位置にする(エアコン裏に配管穴があるなら同じ高さ)。
  • 専用コンセントまで電源が届く範囲にする。
  • その後の作業に支障が出ない位置にする。

配管穴(スリーブ)よりも高い位置にする

背板取り付け位置

冷房運転時エアコン内では結露水が発生します。この結露水はドレンホースを通って外に排出されますが、背板(エアコン)位置が配管穴位置よりも低いと結露水は流れず溜まり続け、水漏れを起こします。排水はされるけど流れが悪い場合には異臭や根詰まりの原因ともなるので注意しましょう。

専用コンセントまで電源が届く範囲にする。

届かないからと言って市販の延長コードを使うと発熱することがあります。必ずエアコン本体の電源コードがコンセントに届く位置にしましょう。仕方なく届かない場合にはコンセント移動・延長工事が必要です。これら電気工事は国家資格電気工事士の資格を持たなければ作業することはできません。

その後の作業に支障が出ない位置にする。

エアコン取り付け作業と背板位置の関係

経験がないとなかなかわからないと思いますが、エアコン取り付けの最初の作業である背板の取り付け位置によってその後の作業のしやすさが変わります。

わかりやすいところで具体的に言えば、配管曲げ加工や接続、パテ処理などです。これらの作業が難しくなるとエアコン取り付け後に不具合が出たり、完璧な作業ができなかったりしてしまいます。その場合、背板の取り付けからやり直してもいいですが、壁にあけたビス穴、ボードアンカーの穴は残ってしまいます。

「板を取り付けるだけ」ですが、経験値も必要になります。

壁の材質別背板の取り付け方法

重いもので20kg超え、軽いものでも8kg前後の重量物を支えるので、背板は壁に強固に取り付けなくてはいけません。壁の材質によってその施工方法は異なるので代表的なものを紹介します。

石膏ボード

もっとも代表的な壁ですね。石膏ボードの場合は通常ビスだけでなく、ボードアンカーというものを併用します。

ボードアンカーにも色々と種類があります。

  • ねじ込み式ボードアンカー・・・壁にねじ込むだけなので簡単に利用でき、価格も安価です。
  • 傘式ボードアンカー・・・壁に下穴をあけ差込み、ネジを回すと石膏ボードの裏で傘が開くような仕様になり強固に固定できます。基本的にはこちらを使用します。

ボードアンカー使用時の注意点として、下地(ベニヤなど)が無い場合にしか使用できません。

コンクリート

コンクリートの場合には、アンカーを打つ、カールプラグを使う、コンクリート用ビスを使う、方法があります。

  • アンカーを打つ・・・コンクリートに重量物を取り付ける際に行う基本的な方法です。アンカーを入れる下穴をあけるには振動ドリルが必要になります。また、家が賃貸の場合には基本的に管理会社やオーナーの許可が必要になります。
  • カールプラグを使う・・・下穴をあけカールプラグを差込み、ビスで固定します。
  • コンクリート用ビス・・・ネジ径の下穴をあけて使用します。

コンクリートの場合には必ず下穴をあける必要があり、振動ドリルが必要になります。

土壁

土壁などビスもボードアンカーも使用できないような壁に直接エアコン(背板)を取り付けることはできません。このような場合にはたて桟(さん)金具というものを使用します。

たて桟は回り縁(木の部分)にビスで固定し、固定したたて桟の上に背板を取り付けていきます。

まとめ

いかがだったでしょうか。エアコン取り付けの第一段階である背板の取り付けだけでも現場に合わせて工夫しなくてはいけないことをわかっていただけたでしょうか?

背板の取り付けで失敗してしまうと最悪のケースではエアコン落下という事故になってしまうこともあるので安全安心な作業が求められます。安心安全にエアコンを使用したければ工事業者へ依頼しましょう。

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