エアコン配管の化粧カバー後付け問題

よく「エアコン設置後に配管カバーの後付けはできないの?」と聞かれることがあります。その時著者は、「既設の状況によりますが、ほとんどの場合は不可です」と答えています。

エアコン設置後に(エアコンを取り外さずに)配管化粧カバーを取り付けることはほとんどの場合できません。この記事では、「エアコンを取り付けたけどその配管の見た目をどうにかしたい」「これからエアコンを取り付けるけど化粧カバーをつけるか悩んでいる」方向けに、エアコン配管の化粧カバー取り付けについて解説します。ぜひ参考にしてください。

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1.エアコン配管の化粧カバーとは?

エアコン配管の化粧カバーとは、その名の通り、エアコン室内機と室外機をつなぐ配管を綺麗におさめるためのカバーのことを言います。全てのエアコンにこの配管カバーが施工されているわけではなく、オプション工事になるので、エアコン取り付けの時に希望しなかった場合には配管は「化粧テープ巻き」という標準的な仕上げで施工されます。

エアコン配管カバーには、室内用と室外用があり、それぞれ役割も異なります。

室内配管カバーについて

室内配管カバーの役割としては、見た目をよくすることです。通常の化粧テープ巻処理でもエアコン性能はほとんど変わりませんが、その見た目はどうしても部屋全体の美観を損なうことがありますが、その問題を解消してくれるのが室内配管化粧カバーです。

特に配管を通す壁穴と室内機が離れることが多いマンションでは施工を希望される方が多いです。

室外配管カバーについて

室外配管カバーの役割は下記の3点あります。

  • ・見た目をよくする。
  • ・日光や風雨から配管の劣化を防ぐ。
  • ・日光の熱を遮断し、熱交換効率の低下を防ぐ。

室内用のカバーとは異なり、機能的な役割があります。そのため設置環境によっては室外配管カバーを施工した方が良い場合もあるので取り付け業者に相談すると良いでしょう。特に直射日光が当たる場所に室外機を設置する場合には、配管がダメージを受けやすくエアコンの性能に影響が出るので室外配管カバーは取り付けた方がいいです。

2.通常に業者に依頼した場合の配管カバー料金相場

2.1 室内配管カバーの料金

テープ巻施工と室内配管化粧カバー比較

室内配管カバー基本料金相場は、8,000円前後です。しかし室内配管カバー施工は部屋の構造により曲がり部品追加や延長が多い作業になるので、それらが追加されると一般的なマンションでも室内配管カバーだけで15000円近く費用がかかることも珍しくありません。

室内配管カバーの施工を希望するのであれば、設置場所の写真を送ったり、実際に見てもらって見積もりを出してもらいましょう。

使用するカバーは室内用の「MDシリーズ」で、白色のみになります。

2.2 室外配管カバーの場合

テープ巻施工と室外配管化粧カバー比較

室外配管カバー基本料金相場は、5,000円前後です。どこの会社、業者も「ヘッド部品・ストレートカバー2m、エンド部品」が基本セットとして5000円前後、延長や曲がり部品の追加に応じて追加費用がかかります。

使用する室外用配管カバーの種類は「SDシリーズ」「LDシリーズ」があります。サイズの豊富さから多くの業者は「SDシリーズ」を使用しています。また、室外用の配管カバーは外壁や景観に合わせて、アイボリー、ブラック、ブラウン、グレーなどが用意されています。施工希望の場合は希望の色を選択しエアコン取り付け業者に依頼しましょう。(業者により取り扱いは異なります)。

2.3 賃貸住宅での配管化粧カバー取り付けは注意

賃貸住宅の中には、「エアコンは取り付けて問題ないけど、カバーはつけてはダメ」という物件があります。必ず管理会社やオーナーに確認しておきましょう。

なぜ禁止されているかというと、壁にビス(ネジ)穴があいてしまうからです。配管カバーはあってもなくてもエアコンは問題なく使用できるため、エアコン設置に必要な据付板固定以外のビス穴は認められていない場合があります。もし確認せずに配管カバーを取り付けてしまうと退去時に原状回復費として請求される可能性があります。

管理会社ではなくてもマンション管理人が知ってることもあるので、まずは聞いてみましょう。

3.配管カバー、後付けできる?できない?

3.1 室内配管カバーの場合

エアコン設置後の室内配管化粧カバーの後付けはほぼできません

配管カバーを施工する際、業者は配管ルート決めを行い、カバーが収まるように数ミリ単位でエアコン、カバーを設置します。カバー施工でない標準のテープ巻仕上げでは基本的にそこまでの調整は行いません。

配管カバーに合わせた配管ルートをとっていない既設エアコンに対して配管カバーを取り付けようと無理やり配管を曲げたりする人もたまにいますが、ガス漏れ、配管折れ、室内機落下の危険性があります

3.2 室外配管カバーの場合

室外配管カバーの場合、状況によっては後付けできることもありますがおすすめしません。

室外配管については室内より自由度が高いため、エアコン設置後でも配管カバーを取り付けできることはあります。しかし、それも設置状況や配管ルートによるので、無理な取り付けはできません。

配管カバーを後付けすることを事前に知らない場合は、配管ルートが汚くないよう、そして配管に無理な力が働かないようにエアコンを取る付けます。そのように設置されたエアコンに対して配管化粧カバーを無理やり取り付けることは室内の場合と同様にガス漏れ、配管折れの危険性があります。

室内・室外問わず、多くのケースでは、「一度エアコンを取り外し」→「配管カバー施工」→「再度取り付け」の工事が必要です。配管化粧カバー料金だけでなく取り外し、取り付け料金も発生することになりますので、費用的にもエアコン取り付け時にカバーは施工してしまうのがいいでしょう。

まとめ

  • エアコンの配管化粧カバーは「外観の改善、劣化防止、熱交換効率の改善」の効果がある。
  • 基本的にはエアコン設置後の配管化粧カバーの後付けはできない。
  • 後付けの場合は一度エアコンを取り外して再設置が必要(その工事費用も必要)。
  • 配管化粧カバーの施工に関しては工事業者に事前に相談してみると良い。

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